「会社の戦略」を作ろうとして、気づけば「人生の哲学」を考えていた
2035年・2040年の会社の未来を考える中で、一つの気づきがありました。
売上100億円をどう実現するのか。
HIRACTをどう成長させていくのか。
介護業界をどう変えていくのか。
未来の戦略を考えていたはずが、本当に考えるべきことは「何をする会社になるか」ではなく、「何を信じている会社なのか」ということではないか。
そんな問いに向き合うようになりました。
そこから、「人とは何か」「幸せとは何か」「価値とは何か」というテーマについて考える時間が増えていきました。
会社の未来について考えていたはずが、いつの間にか人生や社会そのものについて考える時間になっていました。
人は、なぜ幸せを感じるのか
一つの仮説があります。
それは、人は環境によって感情がつくられるということです。
ここでいう環境とは、単なる場所ではありません。
「自分」と「それ以外」との関係性です。
家族との関係。
仲間との関係。
会社との関係。
地域との関係。
人は、さまざまな関係性の中で価値観をつくり、感情を育みながら生きています。
価値は、一人では生まれない
もし、この世界に自分一人しか存在しなかったら、「価値」というものは存在するのでしょうか。
お金も意味を持ちません。
仕事もありません。
成功も失敗もありません。
そう考えると、価値とは「自分」と「それ以外」との関係性の中で初めて生まれるものなのかもしれません。
お金も利益も地位も、それ自体が価値なのではなく、価値を表現するための一つの手段です。
利他と利己は、本当に反対なのか
以前は、
「自分のために生きるのか」
「誰かのために生きるのか」
という二つに分けて考えていました。
しかし今は、自分のための行動が誰かのためにつながり、誰かのための行動が自分自身の喜びになることもあると考えています。
サッカーのコーチとして、子どもたちの成長や「人生が変わった」という言葉に触れることが、自分自身の大きな喜びになる。
会社でも同じです。
社員の成長が会社の成長につながる。
会社の成長が地域への貢献につながる。
一見すると別々に見えるものが、実はつながっているのかもしれません。
幸せとは、自由であることだけではない
現代社会では、情報や価値観、選択肢があふれています。
自由になった一方で、「何を大切にすればいいのか」が分かりにくくなっているようにも感じます。
だからこそ、人は価値観を共有できる共同体を求めるのではないか。
家族、会社、地域、スポーツチーム。
それぞれが、人にとって大切なつながりを持っています。
幸せとは、選択肢が無限にあることではなく、自分が納得できる価値観の中で、自分らしく生きられることなのかもしれません。
答えではなく、問い続けること
今回の対話を通じて、一つの答えにたどり着いたわけではありません。
むしろ、新しい問いが増えました。
人とは何か。
価値とは何か。
幸せとは何か。
共同体とは何か。
AI時代に、人間の価値とは何か。
これらを考え続ける中で、「可能性哲学」という名前を付け、一冊の本にまとめたいという想いも生まれました。
ただ、今は2040年の会社の未来を描くという大切な仕事があります。
思想は、実践して初めて価値になります。
まずは、ココロココという会社で挑戦する。
HIRACTというサービスで挑戦する。
仲間とともに未来をつくっていく。
その積み重ねの先に、「可能性哲学」が少しずつ形になっていけばいい。
そう考えています。
10年後、この文章を読み返した時に、
「あの頃はまだ仮説だったけれど、少しずつ実現できた」
そう言える未来をつくっていきたいと思います。


