制度があっても組織は変わらない?ココロココが「思想」を先に考える理由
「福利厚生が充実している会社なら、きっと働きやすい」。そんな印象を持つ人は少なくありません。しかし、制度が充実していることと、組織が目指す姿を実現できることは、必ずしも同じではありません。
ココロココでも、年間休日163日をはじめとした独自の取り組みに注目していただく機会があります。ただ、私たちが本当に大切にしているのは制度そのものではなく、その制度を生み出す「思想」です。制度を見るだけでは伝わりにくい、組織づくりの考え方をご紹介します。
制度は目的ではなく、実現したい未来のための手段
制度は、何かを実現するための手段です。そのため、「どんな制度を作るか」よりも先に、「何を実現したいのか」を考えることが欠かせません。
例えば、年間休日163日という制度も、休みを増やすこと自体が目的ではありませんでした。職員がより良い状態で働き続けられること、その結果としてお客様へより良いサービスを提供できることを目指し、その実現方法の一つとして制度を設計しています。
制度だけを見てしまうと、本来の目的が見えなくなることがあります。だからこそココロココでは、制度よりも思想を先に考える姿勢を大切にしています。
本質を見極めながら制度を設計する
新しい制度を考える際、私たちは「本質は何か」という問いからスタートします。
社員にとって本当に必要なことは何か、お客様へどのような価値を届けたいのか、会社として未来に向けて何を大切にしたいのか。その目的を整理した上で、制度という形に落とし込んでいきます。
同時に重視しているのが、トレードオフを考えることです。社員にとって良いことでも、別の部分に負担が生まれる場合があります。お客様への価値を高める取り組みも、持続可能な仕組みでなければ続けることはできません。だからこそ、それぞれのバランスを考えながら、長期的な視点で判断しています。
一つひとつの制度に込められた考え方
ココロココでは、制度ごとに異なる目的があるのではなく、すべての制度に共通する思想があります。
例えば、身だしなみの自由化は、単にルールを緩めるためではありません。社員一人ひとりをプロフェッショナルとして信頼し、その個性や価値観を尊重する考え方が土台にあります。一方で、お客様に不快感を与えないことや社会人としての基本も大切にしています。
また、産休取得前のサポート制度は、社員が安心して人生の選択ができる環境づくりを目的としています。夢中週間やサークル活動、チャンスカードも、福利厚生を増やすことではなく、仕事や仲間との関わりの中で挑戦するきっかけをつくるための仕組みです。
制度名に「夢中」や「チャンス」といった言葉を用いているのも、会社として大切にしたい考え方を伝えるためです。
制度だけを真似しても同じ結果にはならない
制度は形として取り入れることができます。しかし、その制度が生まれた背景や価値観まで同じように取り入れられるとは限りません。
例えば、年間休日163日という数字だけを見ると、「休みが多い会社」という印象になるかもしれません。しかし、その背景には、職員が長く働き続けられる環境をつくり、お客様へのサービス品質につなげたいという目的があります。
会社ごとに目指す未来や価値観は異なります。そのため、「他社がやっているから」という理由で制度を導入しても、自社に合うとは限りません。大切なのは、「何を導入するか」ではなく、「なぜ必要なのか」を問い続けることです。
思想は社員の体験を通じて文化になる
思想は掲げるだけでは組織文化になりません。社員一人ひとりが日々の仕事の中で実感し、体験として積み重なることで、少しずつ文化へと育っていきます。
年間休日163日も、自分の時間を大切にできる体験を通じて、「社員の幸せを大切にする会社」という考え方を感じてもらうための制度です。夢中週間やサークル活動、チャンスカードも同じように、社員が楽しみ、仲間とのつながりを感じ、挑戦するきっかけとなることを目指しています。
制度を増やすことが目的ではありません。思想をもとに制度を設計し、時代や環境の変化に合わせて見直しながら、社員の体験を通じて文化へ育てていく。その積み重ねが、ココロココが目指す組織づくりにつながっています。


