介護業界で休日を増やすには?年間休日163日を実現した働き方改革の考え方
介護の仕事で、休日を増やすことはできるのでしょうか。24時間365日サービスを提供する介護の現場では、食事や排泄、入浴など時間を変えにくい業務もあり、働き方を簡単に変えることはできません。
それでもココロココは、働き方そのものを見直し、年間休日163日という形にたどり着きました。ただし、目的は「休みを増やすこと」ではありません。職員が長く働き続けながら、お客様にもより良いサービスを提供できる仕組みをどうつくるか。その問いから始まった取り組みです。
「介護だから仕方ない」と考える前に、変えられるものを見直す
介護は、利用者様の生活に合わせてサービスを提供する仕事です。自分たちの都合だけでスケジュールを調整したり、業務の順番を自由に変えたりすることはできません。命を預かる現場だからこそ、働き方の柔軟性が生まれにくいという課題があります。
一方で、「人手不足だから仕方ない」「介護だから仕方ない」と考えてしまえば、働き方は変わりません。
そこでココロココが見直したのは、介護そのものではなく、介護を支える働き方の仕組みでした。勤務体系やシフト、人員配置、生産性の考え方など、これまで当たり前だと思っていた部分に、変えられるものはないかを考えたのです。
休日を増やすなら、仕事そのものを見直す
年間休日163日に向けて考えたのは、単純に休日を何日増やすかではありませんでした。忙しい時間帯にどう人を配置するか。夜勤の長時間労働をどう減らすか。生産性を高めながら、サービス品質をどう維持するか。働き方を一つひとつ見直していきました。
業務についても、「本当に必要なのか」「もっと効率的な方法はないか」と問い直し、無駄な業務の削減、外部リソースの活用、ICTの導入を進めました。
減らしたのは、職員が利用者様と関わる時間ではなく、介護以外に使っていた時間です。ココロココが考える生産性とは、少ない人数で無理をすることではなく、同じ時間でより高い価値を生み出すことです。
働き方改革で難しいのは、制度より「変化への理解」
仕組みを整えれば、すぐに改革が進むわけではありませんでした。大きな壁となったのは、制度そのものよりも、人が変化を受け入れることです。
慣れ親しんだ働き方が変われば、どれほど良い制度でもストレスがかかります。長期的には良くなると考えていても、その未来が見えるまでには時間が必要です。
だからこそ、「なぜこの改革を行うのか」「どんな未来を目指しているのか」を何度も伝えました。制度だけを説明するのではなく、変える理由を共有し、時間をかけて対話を重ねる。新しい働き方を実際に体験する中で、当初は不安を感じていた職員も、その価値を実感するようになっていきました。
休みを増やした先に、仕事への向き合い方の変化があった
年間休日163日の導入後、職員には仕事以外の時間にも変化が見られました。家族と過ごす時間が増えたり、趣味を楽しんだり、旅行に行ったりと、プライベートが充実したという声を多く聞くようになりました。
さらに、仕事に向き合う姿勢や表情にも変化が見られるようになりました。心身に余裕が生まれることで仕事に前向きに取り組めるようになり、お客様との関わり方やチームでのコミュニケーションも良くなっていったように感じています。
仕事とプライベートは切り離されたものではありません。仕事以外の時間が充実することで仕事にも良い影響が生まれ、仕事にやりがいがあることで休日も充実する。ココロココが目指しているのは、そんな循環です。
社員の幸せと会社の利益は、どちらか一方を選ぶものではない
働きやすい環境をつくり続けるためには、会社として利益を生み出すことも欠かせません。利益がなければ、給与を上げたり、新しい制度や働く環境へ投資したりすることができないからです。
ココロココでは、社員の幸せと会社の利益を対立するものとは考えていません。社員を幸せにしたい、お客様に最高のサービスを届けたい、地域に貢献したいという想いがあり、それを実現するために生産性を高め、利益を生み出し、経営を健全にする。そして生まれた利益を、社員やお客様、未来へ還元していく。
利益は目的ではなく、理念を実現するための手段です。年間休日163日も、その考え方の中で生まれた取り組みの一つです。
介護の本質を変えなくても、介護を支える働き方には変えられる部分があります。「介護だから仕方ない」で終わらせず、「どうすればできるのか」を考える。社員が長く幸せに働ける環境と、より良いサービス、健全な経営をつなげていくことが大切です。
年間休日163日への挑戦も、「介護だからこそ挑戦したい」という未来に向けた一つの取り組みです。
介護の価値をもっと高め、未来の子どもたちが憧れる業界にしていく。その未来を、ココロココは介護に関わる皆さんと一緒につくっていきたいと考えています。


