介護の仕事は作業だけではない|専門性とサービスの価値を高める取り組み
介護の仕事と聞くと、食事介助や入浴介助、オムツ交換などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。どれも日々の暮らしを支える大切な仕事です。
しかし、介護の現場では、目に見える作業だけでなく、一人ひとりの状態を観察し、その人に合った対応を考える専門的な判断が行われています。
介護の本当の価値は、どこにあるのでしょうか。
ココロココでは、介護を単なる作業として捉えるのではなく、一人ひとりの生活や人生の可能性を広げる仕事として考えています。
介護の専門性は、日常の一つひとつの対応にある
例えば、オムツ交換。一見すると、決められた手順で行う作業に思えるかもしれません。
しかし実際には、身体や皮膚の状態、排泄の変化を確認し、その方に合った声かけや対応を考えています。できることはご自身でしていただくなど、本人の力を生かす視点も必要です。
同じ介助でも、相手やその日の体調によって適切な対応は変わります。
そこには介護の知識や技術だけでなく、観察力、コミュニケーション力、判断力が求められます。
また、介護には決まった正解が一つだけあるわけではありません。「この方は何をしたいのか」「どうすればもっと楽しく生活できるのか」を考えながら、その人に合ったサービスをつくることも大切です。
介護職は、生活を支える専門職であると同時に、一人ひとりの可能性を広げる仕事でもあるのです。
なぜ介護の仕事は「作業」として捉えられやすいのか
介護の専門性が十分に伝わっていない背景には、二つの課題があるとココロココは考えています。
一つは、介護現場で行われていることが、社会に十分知られていないことです。
一般の方が介護現場を日常的に見る機会は少なく、食事や入浴など、目に見える介助が仕事の中心として理解されがちです。
もう一つは、介護の技術や専門性が十分に体系化され、評価されていないことです。
何ができれば専門性が高いのか、どのような判断がサービスの価値につながるのかが分かりにくいと、業務の回数や作業の完了に意識が向きやすくなります。
大切なのは、作業そのものを否定することではありません。
「何をしたか」だけでなく、「何のために行い、どのような価値を提供したか」に目を向けることです。
介護現場の効率化は、お客様と向き合う時間をつくるため
一人ひとりに合った介護を提供するには、お客様と向き合う時間が必要です。
しかし、日々の業務に追われる中では、十分な時間を確保することが難しい場合もあります。
そこでココロココが取り組んでいるのが、業務の見える化と効率化です。
「サービスシフト」では、いつ、どこで、どのような業務が必要なのかを整理し、忙しい時間帯の偏りや特定の職員への業務集中を見直しています。
さらに、月間約320時間の「フリー出勤」枠を設け、通常業務だけでは十分にできないお客様との関わりや、サービスを充実させる時間として活用しています。
目指しているのは、単に仕事を早く終わらせることではありません。
ムリ・ムダ・ムラを減らして生まれた時間を、お客様の「したい」を実現するために使うことです。
職員の自己犠牲に頼らず、良いサービスを継続できる仕組みをつくることも重要だと考えています。
職員の個性や得意なことも、介護の価値になる
介護の専門的な知識や技術、安全性を大切にすることは大前提です。
その上で、ココロココでは職員一人ひとりの個性や得意なことを生かすことも重視しています。
話すことが好きな職員なら、会話を通じて楽しい時間をつくる。料理が好きな職員なら、食事を楽しむ工夫をする。外出が好きな職員なら、一緒に出かける楽しみをつくる。
同じお客様に関わっていても、職員によって提供できる価値は異なります。
ココロココが掲げる「BE A PLAYER.」には、決められた仕事をこなすだけでなく、自分らしさを生かしながら、お客様に感動を届けてほしいという考えが込められています。
職員自身が仕事を楽しむことも、お客様に新たな喜びを届けるための大切な要素だと考えています。
介護の価値を高め、選ばれる仕事にしていく
ココロココが目指しているのは、介護の専門性が正しく評価され、その価値が待遇にも反映される社会です。
そのためには、必要な知識や技術、判断力を明確にし、学びや経験を通じて専門性を高められる環境が欠かせません。
さらに、介護には人の人生に関われる面白さや、自分の個性を生かせる創造的な側面があることも、社会へ伝えていきたいと考えています。
目指すのは、介護が必要になったから人生の楽しみを諦めるのではなく、介護があることで人生の選択肢が広がる社会です。
そして働く人にとっても、介護が自分の意思で選びたいと思える仕事になることです。
介護の価値は、決められた業務を終えることだけでは測れません。
一つひとつの介助に込められた専門的な判断を大切にし、効率化によって生まれた時間をお客様のために使い、職員の個性を生かしたサービスをつくる。
そうした積み重ねによって、介護を「生活を支える仕事」から「人生の可能性を広げる仕事」へと発展させていくことが、ココロココの目指す介護のあり方です。


